重心動揺計は、身体の平衡機能を評価する検査手法の一つです。
めまいや平衡機能の異常が疑われる場合に、有効な検査方法とされています。
重心動揺計とは、下記のような機器です。
重心動揺計の原理
重心動揺計は、立っている際の足底の圧力変化を計測する機器です。人が前に傾けば足のつま先に、後ろに傾けばかかとに体重が集中します。この圧力の変化を捉えることで、めまいの発生時における足底の圧力の変化パターンを分析できます。
検査の流れ
医師により検査が必要と判断させていただいた場合、検査を実施させていただきます。
①靴を脱ぎ、重心動揺計に立ちます。
②まずは目を開けたまま、前方の印を見つめて1分間動かないでいます。
目を開けた状態での身体のふらつきを測定します。
③その後、目を瞑った状態で、同様に1分間動かないでいます。閉眼時のふらつきを測定します。
※検査の際はスタッフが周囲につきます。ふらついて転倒しないよう、支えるようにしております。
以上で検査は終了となります。
その後、医師が結果を説明いたします。
重心動揺計の利点
重心動揺検査の最大の利点は、その客観性です。
患者さんから「めまいがあって、ふらつきがする」という訴えがあっても、
どれほどめまいやふらつきがあるのか、ということは言葉ではなかなか伝えにくいものです。重心動揺検査では身体のふらつきを視覚的に、客観的に測定するため、その強度がわかります。
また、ふらつきのパターンにも疾患との特徴があるため、医師がその結果を見ながら、そのほかの症状と合わせて疑われる疾患をお伝えします。
添田 一弘(当院院長)
日本めまい平衡医学会めまい相談医の資格を所有し、獨協医科大学で現在もめまいに関する学生講義も担当しております。宇都宮に根ざして50年以上の歴史がある耳鼻科医院にて、めまいに対してより専門性の高い診療を提供しております。
資格・所属学会
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医
日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
主な現職
獨協医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科 非常勤講師日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会栃木県地方部会 保険医療委員会委員